バンゾック滝
クアイソン川が三段の石灰岩を流れ落ちる、幅約300mの水のカーテン。ベトナムと中国の国境線上に位置します。

観光地
雄大な自然、カオバンの少数民族の彩り、歴史遺跡、伝統工芸村。
クアイソン川が三段の石灰岩を流れ落ちる、幅約300mの水のカーテン。ベトナムと中国の国境線上に位置します。
洞窟タイー語で「虎の洞窟」。全長2km以上、きらめく鍾乳石に満ちた洞窟で、バンゾック滝から約3km。
地質直径50m以上の丸い穴が貫く石灰岩の峰。カオバンを代表するジオサイトのひとつです。
国立公園標高1,931mのフィアオアック山を頂く国立公園。原生林、涼しい空気、紙すきを営むザオ族の村が魅力です。
渓谷クアイソン川沿いに広がるのどかな田園の谷。バンゾック滝から約26km、旅行者が「フォンナム渓谷」と呼ぶ場所です。
森と野生動物手つかずの石灰岩の森――カオヴィットテナガザルが生き残る、地球上でもごくわずかな場所のひとつです。
写真: Bùi Tuấn Hùng息づく文化民族ごとに異なる衣装の色、歌、手仕事が、カオバンの山々に織り込まれています。
歴史遺跡パクボー、チャン・フン・ダオの森からナールー城跡、キーサム寺まで――国境の地の歴史を刻む名所。
フックセンの刃物、ピアタップの線香、手漉き紙、錦織、銀細工、黒糖、葛春雨――タイー、ヌン、ザオ、モンの家々で今も手作りされています。
陰陽瓦の屋根をのせた石造りの高床式住居が並ぶタイー族の村。バンゾック滝からグオムガオ洞窟へ向かう道沿いにあります。
祈りの場フィアニャンの丘に建つ寺。バンゾック滝とクアイソン川の谷を一望できます。

自然
バンゾック滝はカオバンのシンボルであり、東南アジアで最も美しい滝のひとつです。翡翠色のクアイソン川は田んぼの間を縫うように流れ、やがて幾筋もの白い瀑布となって落ちていきます。主瀑の高さは約35mで三段に分かれ、滝全体の幅はおよそ300mに及びます。竹いかだに乗れば、滝つぼのすぐそばまで近づいて水しぶきを感じられます。
ヒント: 国境地帯のため、パスポートまたは身分証明書を携帯してください。柔らかな光の中、混雑を避けて撮影するなら午前9時前の到着がおすすめです。

洞窟
グオムガオは「虎の洞窟」という意味です。洞窟の全長は2km以上。照明のある見学区間は約950mで、歩いて1時間ほど。道中には数百万年かけてできた鍾乳石や石筍が並び、「石の棚田」「銀の滝」「金の木」と呼ばれる造形もあります。多くの人がバンゾック滝と合わせて訪れます。
ヒント: 一部湿った区間があるため、滑りにくい靴をお履きください。洞窟内は一年中ひんやりしています。

地質
地元では「穴あき山」を意味するヌイトゥンと呼ばれています。山頂近くには直径50m以上の丸い「目」が開いており、そこから空を望めます。数百万年にわたる風化と岩盤の崩落によって生まれたものです。夕方には穴から日差しが差し込み、忘れられない一枚が撮れます。
ヒント: 「目」まで登る山道があります。地元ガイドと一緒に行きましょう。

国立公園
フィアオアック山はカオバンの最高峰で、しばしば雲に包まれます。厳しい寒波の際には、山頂が霜に覆われることもあります。公園内には原生林や渓流、滝があり、手すき紙や刺繍で知られるザオ・ティエン族の村も点在しています。
ヒント: 山頂は平地よりはるかに寒いため、防寒着とレインジャケットを持参しましょう。

渓谷
クアイソン川をバンゾック滝から上流へたどると、石灰岩の峰々の間にフォンナムとゴックコンという2つの谷が連なります。低い棚田、タイー族の村、水辺で草をはむ水牛や馬。ここには今も静かでゆったりとした時間が流れ、農村の暮らしがそのまま残っています。山腹のピーファー(フィーファー)展望台からは、蛇行する川を囲む谷全体が見渡せます。霧に包まれた日の出や、9月~10月の黄金色の稲穂の季節が特におすすめです。
ヒント: 谷にはレストランもATMもほとんどありません。朝食を済ませてから出かけ、十分な現金を持ち、オフライン地図をダウンロードしておきましょう。国境地帯のため、パスポートを携帯し、ドローンは飛ばさないでください。

森と野生動物
ゴックコン~フォンナムに隣接するのが、カオヴィットテナガザル種・生息地保全区です。手つかずのカルスト林は、世界で最も希少な霊長類のひとつ、カオヴィットテナガザルのすみか。一時は絶滅したと考えられていましたが、2002年に再発見されました。早朝、運が良ければ森に響きわたるテナガザルの歌声を聞けるかもしれません。
ヒント: テナガザルの森は厳重に保護されています。森に入る際は必ず森林警備員か地元ガイドと同行し、静かに行動し、野生動物に餌を与えないでください。
写真: Bùi Tuấn Hùng息づく文化
カオバンはタイー族、ヌン族、モン族、ザオ族、サンチャイ族、ロロ族などが暮らす土地で、それぞれが独自の個性を持っています。タイー族とヌン族のティン琴とThen歌、ヌン族の藍染めの衣装や鍛冶・線香づくり、モン族のプリーツスカートとケーン(笙)、ザオ・ティエン族の藍染めと銀細工、ロロ族の女性が身にまとう色鮮やかなアップリケの衣装。ここでは文化は博物館にしまわれているのではなく、家々や市の立つ日、家族の食卓の中に生きています。

歴史遺跡
カオバンは歴史・文化・革命の伝統が豊かな土地です。代表的で名高い歴史遺跡を、時代ごとにご紹介します。
意義: 1941年、民族解放の道を求めて30年間海外を歩んだホー・チ・ミン主席が帰国し、ベトナム革命を直接指導した地です。
ハイライト: コックボー洞窟、レーニン川、カール・マルクス山、ホーおじさんが執務した石の机、クオイナムの小屋。
意義: ヴォー・グエン・ザップ大将が指揮したベトナム解放軍宣伝隊(1944年12月22日)の結成地。現在のベトナム人民軍の前身です。
関連する場所: ファイカット駐屯地とナーガン駐屯地。
意義: 1950年秋冬国境作戦の重要な勝利を記念する地。ホー・チ・ミン主席が自ら前線に赴き、バオドン山の山頂から戦況を指揮・観察した唯一の作戦でもあります。
代表的な場所: ドンケー拠点遺跡群とバオドン山の観察所。
意義: 救国少年隊(現在のホー・チ・ミン少年先鋒隊)の初代隊長である少年英雄キム・ドン(ノン・ヴァン・デン)を記念する地です。
意義: ナールー城は李・陳朝から莫朝まで、多くの王朝にわたり政治・軍事の中心でした。16世紀、莫朝はここに堅固な城壁と砦を築き、黎・鄭軍に対抗しました。
意義: 古代カオビンの地の小高い丘に建つ古い廟で、黎朝の歴代の王を祀り、黎朝中興の時代を今に伝えています。
意義: 11世紀に宋の侵略軍を退け、国境の地を開発したタイー族の英雄、カウサム大王ヌン・チ・カオ(侬智高)を祀っています。
意義: 莫朝時代(16世紀)に建てられた古刹で、数トンもの古い銅鐘と、早春に開かれるダークアン寺の祭りで知られています。

工芸村
カオバンは雄大な自然の景観だけでなく、タイー族、ヌン族、ザオ族、モン族の文化を色濃く伝える、歴史ある伝統工芸村が数多く残る土地でもあります。
特徴: ヌンアン族が数百年にわたり受け継いできた、ベトナム北部屈指の手打ち鍛冶の村です。
製品: 包丁、はさみ、高品質な農具。代々伝わる鋼の焼き入れ技術により、切れ味と丈夫さで知られています。
特徴: ヌンアン族が、メイスラの樹皮、バウハットの葉、古い松材、竹ひごといった天然素材だけで作る無添加の線香の村です。
体験: 庭いっぱいに扇状に広げて干された線香の束を眺め、線香づくりを体験できます。
特徴: メイスラの樹皮を使った、古くから続く手漉き紙づくり。
製品: 柔らかく丈夫で長持ちするザイバン紙は、筆記、祭祀用の経本、紙の花、伝統的な儀式に使われます。
特徴: タイー族とヌン族の瓦葺き高床式住居に用いる、れんが作りと湾曲した「陰陽瓦」の伝統的な焼成。
特徴: 民族衣装や信仰儀礼のための、精巧な手作りの銀の装身具。
製品: 細やかな彫刻模様が施されたネックレス、ブレスレット、腰飾り、イヤリング。
特徴: 溶かした蜜ろうで麻布に模様を描いてから藍で染める、独特の手仕事です。
特徴: タイー族の女性が伝統的な木製の機(はた)で模様を織り上げます。
製品: 幾何学模様や動物の模様が生き生きと描かれた掛け布団、枕カバー、スカーフ、錦織のバッグ。
特徴: 搾りたてのサトウキビ汁を手作業で煮詰めて作る糖で、旧暦11月ごろが最盛期です。
製品: 黄金色で香り高いドゥオンフェン――カオバン名物の菓子バインカオやバインガイに欠かせない材料です。
特徴: 高地で育った赤いクズウコンを100%使用し、日光と風で自然乾燥させた春雨。
製品: フィアデンの春雨は、コシがあっておいしく、長く煮ても煮崩れしないことで有名です。

村
ダムトゥイ村のクオイキーには、山を背にクオイキー川に面して石造りの高床式住居が14軒並びます。壁、基礎、柱の礎石、垣根、石臼、かまどまで石でできており、チュンカンのタイー族の石信仰と結びついた、莫(マック)朝時代にさかのぼるとされる様式です。タイー族の料理を味わい、竹踊りを見て、Thenの歌とティン琴を聴き、田植えや薪拾い、川での魚とりも体験できます。ホームステイを営む家庭もいくつかあります。
ヒント: 1泊すれば、日帰り客が来る前の早朝にバンゾック滝へ行けます。

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